会長 伊東 祐

 
 皆様には、平素より私ども「益田信用組合(ますしん)」に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。 

 このたびは”ますしん”のホームページをご覧いただき誠に有難うございます。当ホームページにより”ますしん”の金融サービスを深くご理解いただき、一層広くご利用頂ければ幸いです。

 さて、国内においては緩やかな景気の持ち直しが続いており、5月8日より新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことから、コロナ感染を警戒した個人消費活動の自粛傾向も和らぎ、国内経済活動の正常化が一段と進む見込みです。地域経済を見るに製造業で持ち直しの動きが続く一方、宿泊業・サービス業においても水際対策の撤廃によりインバウンド需要も回復しており、宿泊客数の増加と共に売り上げの回復が期待できる状況です。
 このような情勢下、令和4年度当組合の業績は、預金量が706億円となり前期比53億円(8.19%)増加、貸出金は326億円となり前期比20億円(6.73%)の増加となりました。預金については、個人預金を中心に安定的に増加しており、さらに昨年10月より3年ぶりとなる下呂市指定金融機関業務を受託したことから公金の取扱いが増加しました。また、貸出金についてもコロナ関連継続融資を中心とした事業性融資の取扱いと住宅ローンを中心とした個人融資取り扱いにより増加しました。
 また、収益面については、事業性融資と個人ローン等の積極的推進による収益向上策と共に経営効率化と経費節約に取り組んだ結果、業務純益148百万円、当期純利益127百万円となりました。これによって自己資本比率は10.94%となり、国内基準適用金融機関の健全性の目安である4%を大きく上回っております。また、不良債権比率は、不良債権の処理等により再生法開示債権ベースで2.63%となり経営の安定に努めてまいりました。
 令和5年度の景気動向を眺めますと、資材・燃料価格の上昇による収益環境の悪化や人手不足の深刻化等の懸念材料はありますが、コロナ禍からの回復による景気押し上げ効果により緩やかな経済回復の継続が見込まれます。当組合は地域経済への支援、地域経済の活性化、地域社会の健全な発展、組合員の皆様をはじめ地域住民の経済的地位の向上を目指し、確固たる経営基盤を構築し、安定した収益基盤を確立していくよう努力して参ります。
 今後とも、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。

令和5年6月

代表理事 会 長 伊東 祐